コミュニケーション

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星田園地にて

 

明日から通常通り仕事です。仕事初めにあたり、普段のプレイヤー兼マネージャーの立場として業務を振り返りつつ、コミュニケーションについて思うことを書きます。

建築設計の仕事

建築設計の仕事はおそらく一般的な仕事に比べで登場人物が多くいます。施主、行政にはじまり、施工者、協力会社、建材メーカー、管理会社などの社外の組織と、さらにその組織の中の各々セクション。社内では企画、構造、設備、などの専門部署との関係、さらにその部署の上司、部下など。内と外、上と下360°さまざまな関係者に囲まれています。
これら関係者にそれぞれの力を発揮いてもらい、一つの方向に纏めていくことが設計者の役割といっても過言ではありません。設計図は建物をつくるためのものでもあり、同時に関係者を一つの方向にまとめる為のものでもあるのです。

同じ方向を向いているとは言え、ビジネスで繋がっている以上必ず利害関係があります。お金の面でいえば施主と施工者。施主は良いものを少しでも安く、施工者は少しでも売上を上げたい。技術な面でいえば意匠と構造。意匠設計者はデザインに合わせて柱や梁などの構造体の形や位置を変えたい、構造設計者は合理的な位置と形状にするべきだ。などなど、数えればきりがありません。

利害関係がある人達をまとめるには

このような人との関係の中で常に意識していることは3つあります。
一つ目は「目的を明確にすること」。全体として目指す大きなゴールと、目の前の相手とのゴールを共有する。接する相手によって目標設定が異なると、全体を集めたときにパズルのピースが全然合わないことになります。

二つ目は「まず自分から動くこと」。相手を動かすイメージではなく、自ら動いた後に続いてもらうイメージ。もちろん相手が行うべき内容を肩代わりするわけではなく、今選択できるベストを一緒に考えそれをリードするイメージ。
三つ目は「期待しすぎないこと」。相手も人間、自分と100%一緒になるわけがないので、期待した結果でなかったとしても凹まず、むしろ違う考え方に触れられたことに感謝するぐらいの気持ちを持つ。

リーダーとして大事なこと

リーダーシップ力、コミュニケーション力、知識などリーダーに必要な資質とスキルはいろいろありますが、リーダーにとって大事なことの一つに「一緒に働きたいと思えるか」という要素があるのではないかと考えています。

それを感じてもらうには、上記の3つに加えて、人としての魅力、いわば「人間力」的なものも必要ではないかと考えています。やはりお互い人間ですから、理屈で全てが割り切れるわけではなく、感情に左右される部分も実は大きいのではないでしょうか。

そこを改善することで今まで苦手だった人や、コミュニケーションがうまく取れなかった人とスムーズにコミュニケーションが図れるかもしれません。
今年は、ルールや、ロジック以外に感情面にも意識をもってコミュニケーションを図っていきます。

【編集日記】
今日は、明日からの仕事に備え充電。正月休みで2キロ増えてしまったので、徐々に戻していいきます。