最近、新しいビジネスバッグを買おうといくつかお店を見て回りましたが、なかなか思うような品物に巡り会えません。
それは、自分がビジネスバッグに求めているものが何なのかがはっきりしていないからではないかと。そこで、商品の価値について考えてみました。
■付加価値の種類
付加価値とは、他にはない独自の価値のことですが、ブランドの神様とも呼ばれるアメリカの経営学者デビッド・アーカー氏は、付加価値には3種類あると唱えています。
【機能的価値】
商品・サービスの機能やスペックによってもたらされる利便性や利益。
(便利、安い、早い、おいしい、軽い、など)
【情緒的価値】
商品・サービスを所有したり体験する事で得られるポジティブな感情。
(安心感、開放感、充実感、高級感、面白い、など)
【自己表現価値】
商品・サービスを所有したり体験する事で得られる自己表現または自己実現。
(自身が持てる、自慢できる、自分らしい、など)
■自分が求める価値は何か
商品を検討する際、それぞれの商品の特徴を比較しますが、それは、メーカーがその商品に与えた付加価値を比較していると言えるでしょう。
ビジネスバッグ鞄で言えば、軽い、収納量(機能的価値)や、素材の高級感、デザイン(情緒的価値)または、その鞄を持った時に自分らしいと感じるか(自己表現価値)などです。
その中で自分が何を重要視しているかを見つめ直せば、自分に必要な価値が見えくるはずです。または、身の回りにあるものを見渡せば、自分が何に価値を感じているのか、その傾向がつかめるのではないでしょうか。
■価値を決めるのは誰か
商品・サービスを提供する側の立場で考えると、つい売り手目線で商品の価値をアピールしてしまいたくなります。
しかし、これまで書いたように「商品・サービスの価値」とは、消費者・顧客にとっての価値であり、消費者・顧客が商品・サービスの購入を決定するのは、消費者・顧客の「ニーズ」と、商品・サービスが提供する「価値」が結び付いたときです。
消費者・顧客のニーズを捉えた「差異化」と、確実に届く「価値訴求」が出来れば、消費者・顧客が正しく価値を判断できるのではないでしょうか。
【編集日記】
まだ、欲しいビジネスバッグが見つかっていません。
自分が求めている価値を整理して、また探しに行きます。