秋田県出身の冒険家、阿部雅龍さんをご存知でしょうか。日本人未踏の「メスナールート」を踏破し、南極点に徒歩で到達しました。
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■日本人未踏ルート
徒歩での南極点遠征に挑んでいた冒険家の阿部雅龍さんが、1月17日の午前6時20分(日本時間)に南極点の到達に成功しました。
メスナールートと呼ばれる通常のルートより難しく、南極の海岸からの距離が918キロある日本人未踏破のルートに挑戦していました。
阿部さんは、自称「夢を追う男」として東京・浅草で人力車の車夫としても活動されています。最終目標は、同じ秋田県出身の冒険家・白瀬矗さんが果たせなかった南極の「白瀬ルート」踏破を目標に活動されています。
■無補給断念
当初は無補給での踏破を目指していましたが、大雪で食料やテントなどを積んだ重さ約100キロのそりが進まず、無補給を断念しスタートから31日目に補給を受けました。
その日のFacebookの日記では苦渋の選択だが、無補給よりもより大きな目標のために、あえて補給を受けることを選んだ状況が綴られていました。
極限に近い状況で、目標の一つを手放さなければならないことは、本当につらいものだと思います。しかし、決断したあとは気持ちを切り替えてゴールを目指す精神力と行動力は、それまでの周到な準備と厳しい訓練が無ければ成しえなかったことだと思います。
■とんでもないところへ
阿部さんの存在はFacebookで知りました。南極遠征に向けてのトレーニングとして、人力車を引いて日本一周をしていた時期でした。
その後、南極遠征の資金集めにクラウドファウンディングをされていて、本当に微々たるものですが支援させていただきました。
メスナールートに挑戦されている間は、Facebookで日々行動記録がアップされていて、
苦戦している状況や、無補給を断念した様子などがアップされていて、心配していましたが、無事に南極点に到達されて本当に良かったです。
私たちが、毎日快適な場所で安全に暮らしているそのときに、同時に雪と氷に閉ざされた南極の大地をただひたすら、毎日100キロのそりを引いて進んでいる人がいる。
これを毎日見ていると、「小さなことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています」というイチローさんの名言と通じるものがあると思わずにはいられませんでした。
いつか、白瀬ルートを踏破されることを応援してしまいます!!
【編集日記】
今日は、終日事務所作業、打合せでした。