ビジネスの現場でよく使われる単語、「目的・戦略・戦術」はさまざまな場面で応用が利きます。これを住宅に置き換えて考えてみました。
■ビジネスの目的・戦略・戦術とは
サラリーマンの方であれば、普段の仕事の中でこれらの単語は日常的に使っているのではないでしょうか。私なりに考える定義はこのように考えています。
・目的とは、「何を達成したいか」(何のために)
・戦略とは、「何をやって、何をやらないか」(何を)
・戦術とは、「具体的な行動計画」(どのように)
これを仕事の一例に例えてみると(極端な例ですが)。
会社にとっての、
・目的は、「自社ブランドの商品を通じて人々を幸せにする」
・戦略は、「知名度を上げ、マーケットでのシェアを2倍にする」
・戦術は、「年間の広告宣伝費を2倍にする」
などになります。
因みに、会社の目的、戦略、戦術を各部門にブレイクダウンすると、
会社の戦略が、部門の目的になり、会社の戦術が部門の戦略になります。
部門の戦術は、まさにそれを策定することが、部門の仕事の一つになります。
このように段階的に順次細分化することを「カスケードダウン」というそうです。
■住宅に置き換えて考えてみる
住宅は人にとってなくてはならないものです。住宅に対する考え方は人それぞれですが、ここでは仮に目的を「幸せに暮らすこと」にします。
「幸せに暮らすこと」を実現するために戦略を立てます。予算の制約や、家族や仕事の事情など様々な与条件がありますが、幸せに暮らすためには、何をやって、何をやらないか
を考えます。
例として、
・都会に暮らすか、自然の中で暮らすか。
・海の近くか、山の中か。
・単身で暮らすか、家族で暮らすか。
・趣味に没頭するのか、仕事に生きがいを感じるのか。
・プライバシーを重視するか、積極的に社会と関わるか。
など、自分が幸せを感じるものが何か、それを実現するための住まい方は
どのような暮らしがフィットするかをじっくり考えます。
ここはぜひ自分一人だけでなく、家族の意見もぜひ取り入れて考えてみて下さい。
そこで出た答え(戦略)に対して戦術を立てます。
■戦術に偏りがち
戦術は戦略を実行するために立てます。
例として
・賃貸にするか、持家にするか。
・マンションにするか、戸建てにするか。
・中古にするか、新築にするか。
・駅前にするか、郊外にするか。
・モダンデザインか、クラッシックか。
・いつまでにいくら貯蓄するか。
など、戦略を実行するための具体的な選択肢や行動計画になります。
住宅を検討する際に、とかく戦術的な部分に目が行きがちですが、その前段階の「目的」と「戦略」をじっくり考えてみると、自分が住宅に求めているものが見えてくるのではないでしょうか。
住宅を検討する際に参考にしてみてはいかがでしょうか。
【編集日記】
今日は迷っていた鞄をゲット。
結局ファーストインプレッションが正しかったようです。
すっきりしました。