相手との関係性

 

人間関係はなかなか難しいものです。仕事上でたくさんの人と会う機会がありますが、私はコミュニケーションがあまり上手ではありません。正直苦手なタイプの方がいるのも事実ですが、仕事ではそうは言っていられません。そんなときの対処方を考えてみました。

■なぜか苦手

職場や取引先に苦手なタイプの人がいる、なんとなくそりが合わない人がいる。そんな経験はないでしょうか。
私の場合、常に自分の考え方を主張してくる人や、逆に何を言っても無反応な人が苦手です。そんな人に対して悪気はないが、自分の価値観と合わないものに対して無意識に苦手意識を持ってしまっているのです。

■以心伝心

そのような時は、自分の苦手意識が相手に伝わり、さらに相手との距離が遠くなる悪循環に陥ってしまいます。そうなると、コミュニケーションがうまくいかず、仕事でも良い結果に結び付きません。

物事はコントロールできても、人の心はコントロールできないものです。これは仕事に限らず、家庭にも当てはまります。家族に対してこちらが何かを不満に思っていると、それが相手に伝わり、相手も不機嫌になってしまいます。これでは家の中の雰囲気が良くありません。

■良いところに目を向ける

そんなときは、エリック・バーンの名言「過去と相手は変えられない。しかし、今から始まる未来と自分は変えられる」を思い出すようにしています。相手には自分にないものがあり、見習うべきところがあるはずで、それを素直に受け入れるところから、良い関係が始まると思っています。

自分から相手を受け入れる人間的な大きさを持てるよう心掛けています 。

苦手だと思う人にこそ、前向きに自分から話しかけるように心がけ、日常の挨拶に何気ない一言付け加えることから始めると、次第に良い関係が構築できるのではないでしょうか。何事も柔軟に受け入れる心をもつことが大切です。

【編集日記】
今日は終日出張、土地勘のない場所で乗る電車を間違えてしまいました。
休日なら、ぶらり途中下車もありですが、仕事なので急いで戻りました。

 

建築基準法改正(用途変更)

 

現在日本の戸建て住宅のストックは約2800万戸と言われています。空き家の総数は約820万戸でそのうち約3割が戸建て住宅です。単純計算で戸建て住宅の約10件に1件が空き家となる計算です。人口が減少しているなか、今後ますます空き家が増える方向にあるでしょう。

そのような空き家問題に対して、既存ストックを活用しやすくするよう、建築基準法が改正されます。その一つとして用途変更に関する規定が大幅に緩和されます。

■改正のポイント

今回の改正建築基準法の大きな項目の一つが、戸建て住宅から特殊建築物への変更の際に、用途変更の確認申請の手続きを不要とする対象を、100㎡以下から200㎡以下に拡大されることです。

戸建て住宅のストックの割合は100㎡未満が30%、100㎡以上200㎡未満が60%、200㎡以上が10%になっています。200㎡以下の戸建て住宅が約9割を占めており、緩和の対象となる戸建て住宅の数が大幅に増えることになります。

加えて小規模建築物の耐火構造に関する規制も緩和されます。3階建てで延べ面積が200㎡未満の住宅などを特殊建築物に変更する際に、柱や梁といった主要構造部を耐火構造に適合させる改修を不要とする特例が設けられます。

■用途変更の例

既存建物の用途を変更する際、規模が100㎡以上で「特殊建築物」と呼ばれる用途に変更する場合、用途変更の確認申請が必要です。例えば住宅を宿泊施設にする場合、事務所を物販店にする場合などがそれに該当します。

例えば、既存の住宅が空き家で活用の方法として、シェアハウスに改修しようとした場合、シェアハウスは寄宿舎に該当し、特殊建築物になります。

この場合、面積が100㎡未満であれば、用途変更の確認申請は不要ですが、100㎡以上の場合、用途変更の確認申請の対象となります。

確認申請書類を作成する際、既存建物の図面や構造計算書が必要となりますが、古い建物の場合、そういった資料が残っていないケースが多く、そのような場合、現況を一から調査して新たに図面を描き起こす必要があります。完成後の建物では外から見えない部分も多く図面や構造計算書を再現するのに多大な労力を要します。

また、特殊建築物の場合、主要構造部を耐火構造にする必要があり、適合させるには大掛かりな改修工事を要します。そういったところが障害になり、用途変更を断念せざるを得ないケースがあります。

■今後のストック活用

今回の改正によりこういったケースの場合でも、比較的容易に用途変更ができるようになり、社会のニーズに沿ったかたちで、既存建物のストックの活用が進むのではないでしょうか。
ただし、用途変更をする際は変更後の用途に関連した法規(消防法や老人福祉法など)に配慮が必要です。また、計画変更の確認申請を要しなくとも、建物は常に適法な状態に保つことは、建物の所有者として義務づけられていることに注意が必要です。

記事に書いた内容はほんの一例ですが、今回の制限緩和はさまざまなところで、既存ストックの活用の可能性が広がります。

【編集日記】
最近、会社に魔法瓶を持参しています。
いつでも暖かいお茶が飲めてとても快適です(いまさらですが)。

「次世代住宅ポイント制度」

 

2019年10月から消費税が8%から10%へ引き上げられます。消費増税に伴う住宅の着工減への対策として、「次世代住宅ポイント制度」が創設されます。

■次世代住宅ポイント制度とは

一定の性能を有する住宅の新築・リフォームに対して、様々な商品と交換できるポイント(1ポイント1円相当)を発行する制度です。
1戸当たり、新築では35万ポイント、リフォームでは30万ポイントが上限です。

これは、2014年4月の消費増税に伴って実施した「省エネ住宅ポイント制度」をベースに新たに「耐震」や「バリアフリー」などの項目を追加した内容となっています。

■対象となる住宅のタイプと条件

制度の対象となる住宅のタイプは以下の4種類です。
賃貸住宅は、新築は対象外ですが、リフォーム工事は対象になります。

1. 注文住宅の新築

2. 分譲住宅の新築の購入

3. 完成済み新築分譲住宅の購入

4. リフォーム工事

新築住宅の建設や購入については、住宅性能評価基準の断熱等性能等級4以上、劣化対策等級3、耐震等級2以上、高齢者配慮等級3以上など、いずれかの性能を満たすことが条件になります。
また、旧耐震の住宅を建て替える場合や、家事負担を軽減するための設備を設置した住宅も対象となります。
リフォーム工事は、開口部や外壁などの断熱改修、耐震改修、バリアフリー改修が対象となります。また、エコ住宅設備(節水型トイレ、高断熱浴槽など)や、新築同様に家事負担を軽減するための設備の設置も対象となります。

■対象期間とポイント交換

対象期間は工事請負契約や売買契約、着工の時期で定められています。消費税率10%が適用される2019年10月1日以降に引き渡される住宅が前提条件となります。

ポイントは省エネ・環境配慮商品、防災関連商品などに交換できます。過去のポイント制度では商品券への交換や、追加工事への充当が認められていましたが、今回は対象外となりました。

今年、住宅を建てる予定がある方は、ポイント制度をうまく使って賢く家を建ててはいかがでしょうか。

【編集日記】
今日は家の都合で私が息子のお迎えに、そのまま二人で外食にいきました。
せっかくの外食なのに、息子は厚焼き玉子しか食べてくれませんでした。

マズローの欲求5段階説と住宅の関係

 

心理学の用語で「マズローの欲求5段階説」というものがあります。
ご存知の方も多いのではないでしょうか。

人間は自己実現に向かって絶えず成長する」という仮説をもとにつくられた理論です。
この理論と住宅の関係を考えてみました。

■マズローの欲求5段階説

1-5番の欲求で低いものから順番に現れ、その欲求がある程度満たされると、次の欲求が現れるとする説です。

1-4は「欠乏動機」と呼ばれ、不足すると不満が生じます。
5は「成長動機」と呼ばれ、成長することそれ自体が目的になります。

1.生理的欲求
最も根源的な欲求で、飲食や、睡眠、性など生命維持に関わる欲求。

2.安全の欲求
身の安全や、身分の安定など、心と身体を外界から守るための欲求。

3.所属と愛の欲求
孤独を避け、共同体の一員に加わり、周囲との愛情関係を求める欲求。

4.承認の欲求
より優れた存在と認めたい自己に対する欲求と、信用や承認を得たいという
他者からの評価に対する欲求。

5.自己実現の欲求
自分がなり得る最高の状態(自分自身の本性に忠実)になりたい欲求。

■住宅に求める欲求

住宅を借りる場合、買う場合に当てはめてみると以下のようになると考えています。

1.寝る場所を確保する → 生理的欲求

2.雨風をしのぐ → 安全の欲求

3.家族と住む、仲間と住む → 所属と愛の欲求

4.広い家、綺麗な家に住む → 承認欲求

5.住宅が成長の場となる → 自己実現の欲求

1-4までは住宅そのものに対する欲求であり、環境が整えば欠乏動機は満たされますが、5は住宅を通しての営みに対する欲求なので、住宅を手に入れただけでは成長動機は満たされません。成長動機を満たすには自分自身の行動が不可欠です。

■自分が今求めているもの

住宅を借りる時、買う時、自分が今どの段階の欲求と向き合っているかを考えてみましょう。「欠乏動機」を満たすために買うのか、「成長動機」を満たすための場を必要として買うのかで、必要な住宅の内容も変わってくるでしょう。

大切なのは、自分が今求めている欲求に合った住宅に住むことですが、そう簡単に住み替えるのは難しいものです、ましてや買うとなると一生に一度の大きな買い物です。

しかし、現在の自分の欲求に向き合うことは、今後のライフプランを立てるうえで、何らかのヒントを得られると思います。成長動機は人それぞれ異なります、自分に合う住宅がどんなものか考えてみましょう。

住宅は必要不可欠なものですが、それ自体が目的ではなく自己実現の欲求を実現するための手段として、一度じっくり考えてみるのはいかがでしょうか。

【編集日記】
今日は、手強くてなかなか手を付けられなかった業務に着手。
やりだすと意外と進むものですが、それがなかなか難しいものですね。

スイム・バイク・ランの共通点

トライアスロンはスイム、バイク、ランの三種目を続けて行う競技です。それぞれ異なる競技ですが身体の使い方には共通点があります。

■動きの要は腰

スイムは、腕の動きが重要です。肩甲骨から動かす上半身の動きが腰に伝わり、キックへと繋がるスムーズな動きが求められます。

バイクは、三種目の中で唯一道具を使用する競技なので、ポジションも重要ですが、
ペダルにうまく体重を乗せ、推進力を得るには体幹とやはり腰の使い方が大事です。

最後にランもやはり、上半身の腕振りを推進力として下半身に伝える必要があるので、腰で連動させる必要があります。

共通していえることは、余分な力を抜いて、体重をうまく使って推進力に変えること。そのためにはフォームやポジションがとても重要です

他のスポーツも同じで、野球やサッカーでもボールにいかに体重を乗せるか、そのための体の使い方としてそれぞれに型があり、そのポイントはやはり腰ではないでしょうか。

■必要な三要素

三種目に共通して必要な三要素は、シンプルに表現すると「フォーム」「筋力」「持久力」だと考えています。
それぞれに全て重要な要素ですが、種目ごとに特に重要と考えているのは、次の点です。

スイムは「フォーム」、パワーを発揮する前に、水の抵抗を極力減らすことが大事で、ストリームラインが維持できなければ、いくらパワーがあってもなかなかタイムが上がりません。

バイクは「筋力」、ペダルを介してクランクを回転させ、推進力を得るので、そのペダルを回すにはやはり筋力が必要です。

ランは「持久力」、三種目のなかで一番衝撃が強く、体への負担が大きいためそれに耐えうる持久力が無ければなりません。

■仕事でも三要素は重要

「フォーム」「筋力」「持久力」は仕事にも通じると考えています。

まず仕事を覚えるのに仕事の型(フォーム)を覚える必要があり、次に仕事をレベルアップするスキル(筋力)が求められ、それを継続していく継続力(持久力)が必要ではないでしょうか。
スポーツでも仕事でも、人が成長するプロセスは地道な努力の積み重ねで、決して楽なものではないようですね。

トライアスロンは三種目の練習が必要なので、時間管理のスキルも磨かれるおまけがついてきます。

【編集日記】
今日はあいにく雨模様、カーボンホイールの試乗はお預けです。